コーヒーにスパイスというと、なんだか不思議な感じがしますよね。
日本ではコーヒーにスパイスを加えて飲むアレンジはあまりポピュラーではありませんが、シナモンがふってあるカプチーノなどは飲んだことがある人もいるのではないでしょうか?
スパイスアレンジの奥深い世界、試して見たら意外とハマってしまうかもしれません。
コーヒーとスパイスの相性とは

日本ではコーヒーにスパイスを加えるのはメジャーではありませんが、諸外国ではスパイスアレンジが定番の飲み方という国もあります。
トルコやモロッコなど中東〜アフリカ諸国や、コーヒー大国メキシコなどでもコーヒーにスパイスを加える文化が根付いています。
スパイスを入れたらコーヒーと喧嘩してしまうのでは?と思ってしまいますが、実は意外にもコーヒーとスパイスの組み合わせは癖になる味。
好みは別れるかとは思いますが、合わせるスパイスによっては血行促進やリラックス効果など、プラスの効果が得られる場合もあります。
また、コーヒーのフレーバーを説明する際に、シナモンやカモミール、ペッパーなどスパイスやハーブの名前が出てくることも。
コーヒーとスパイスの香りは、意外と通じるところがあるようです。
おすすめスパイス1:シナモン
初めてコーヒー×スパイスを試すなら、おすすめなのがシナモンです。
手軽に手に入るのと、少し甘さのある独特の香りがとっつきやすい味です。
コーヒーとの相性

スターバックスなどからも期間限定でシナモンラテが出ていたことがありますが、ミルク系のコーヒーとシナモンの組み合わせは抜群です。
チャイラテが好きな人などは、より手に取りやすいかもしれません。
シナモンの効果効能

シナモンには、血液の流れをよくし冷え性を改善する成分が含まれています。
寒い冬などはもちろん、夏場にエアコンで手足が冷え切った時などにもおすすめです。
血行が促進されると、むくみの改善や美肌効果なども得られるので女性には最高のスパイスです。
シナモンコーヒーのレシピ

手軽に済ませたい場合は、市販のシナモンパウダーを上からかけるだけでOKです。
よりシナモンの香りとピリッとしたスパイス感を感じたい場合は、シナモンスティックとお湯を鍋に入れてコーヒーと一緒に煮出すのもおすすめです。
おすすめスパイス2:ジンジャー
ジンジャーコーヒーはシナモンと並んで、寒い体を温めてくれる最強アイテムです。
シナモン同様、手軽に手に入り、最近はパウダー状のものも売っているため気軽にコーヒーアレンジを楽しみたい人にはおすすめです。
コーヒーとの相性

こちらもスターバックスの冬の定番、ジンジャーブレッドラテなどで飲んだことがある人も多いのではないでしょうか?
ジンジャーコーヒーはラテなどミルク系のコーヒーと相性抜群です!
ジンジャーの効果効能

血行を促進し体を温めてくれる効果はよく知られていますが、ジンジャーには他にも抗炎症作用や抗酸化作用があることも最近は注目されています。
また、胃の調子を整える効果もあるので、食べ過ぎてしまった時などにもおすすめです。
ジンジャーコーヒー(生姜コーヒー)のレシピ

パウダーや生姜チューブがある場合は、コーヒーにそのまま混ぜるだけでOKです。
生の場合は、すりおろして加えるか、繊維質の食感が気になる場合は絞り汁を入れるアレンジも可能です。
ブラックよりはミルク入りのコーヒーの方が相性がいいので、牛乳や豆乳にはちみつを加えてハニージンジャーラテ風のアレンジがおすすめです。
おすすめスパイス3:カルダモン
カルダモンはインド発祥のスパイスで、すっきりとした香りの中に少し甘みがあるのが特徴です。
スパイスの女王とも呼ばれ、古くから料理やスイーツなどに利用されてきました。
コーヒーとの相性

カルダモンを使ったカルダモンコーヒーは意外にもインドやトルコなどではメジャーな飲み方です。
ブラックでもミルク入りでもどちらでもおすすめで、比較的さっぱりとした後味の印象です。
カルダモンの効果効能

カルダモンには消化器官を整えて消化を助ける効果があると言われています。
そのため、インドなどでは食後にカルダモンコーヒーを飲む習慣もあるとのこと。
また体の余分な熱をとる効果もあるため、夏場などにはおすすめです。
カルダモンコーヒーのレシピ

カルダモンコーヒーはまず、鍋に水とカルダモンを入れてカルダモンを煮出すところから始めます。
カルダモンを煮出したお湯でコーヒーを淹れることで、カルダモンの香りのするコーヒーが仕上がります。
また、夏場などは水出しコーヒーを作る際にカルダモンを一緒に漬けるやり方もおすすめです。
さっぱりとしたアイスコーヒーに仕上がります。
おすすめスパイス4:ナツメグ
ナツメグは胡椒や山椒のようなピリッとした辛味と、独特な甘みのある香りが特徴です。
肉料理や魚料理の臭み消しによく使われる他、アップルサイダーやチャイラテなどに使用されることもあるスパイスです。
コーヒーとの相性

ナツメグは香りが華やかなので、少し加えるだけでいつもと違った香りのコーヒーを楽しむことができます。
辛味が結構強いので少量ずつ足していき入れすぎないよう注意が必要ですが、エスニック風な香りを手軽に味わうことができます。
ナツメグの効果効能

ナツメグもカルダモン同様、胃の働きを助け消化を促進する作用があると言われています。
また、ナツメグの香りにはリラックス効果を促進させる成分が入っているとのこと。
ちょっとした休憩や気分を切り替えたい時などにおすすめです。
ナツメグコーヒーのレシピ

ナツメグも簡単に粉末状のものが手に入るので、それを少量コーヒーにふりかけるだけでOKです。
他のスパイスとの相性も良いため、シナモンやカルダモン等と独自にミックスしてオリジナルラテを作ってみてもいいかもしれません。
おすすめスパイス5:クローブ
クローブはしっかりと甘い香りのある特徴的なスパイスです。
チャイラテの香りのメインはクローブの香りと言ってもいいほど、強い香りがあります。
他にも有名なところだと、クリスマスの時期にヨーロッパでよく飲まれるグリューワインなどにも使われています。
コーヒーとの相性

しっかりと甘い香りがあることから、コーヒーとの相性もかなり良いです。
ナツメグ同様、噛むと少し辛味があるため、量に注意が必要です。
クローブの効果効能

クローブには、強い殺菌・鎮静の作用があると言われています。
体の調子を整えるのはもちろん、内臓を温めてくれる効果もあります。
クローブコーヒーのレシピ

クローブも簡単にパウダーが手に入るので、コーヒーを入れた後に少量ふりかけるのが手軽でおすすめです。
パウダーになっていないホールのクローブがある場合は、カルダモン同様に煮出して使うことも可能です。
【まとめ】スパイスでコーヒーにおいしい魔法をかけよう
スパイスとコーヒーの組み合わせは奥深く、色々な可能性がありそうです。
パウダーを買って手軽にアレンジできる他、家にグライダーがある人は、豆を挽く際に一緒に挽いて使うという方法もあります(※あまりにも硬いスパイスは、コーヒー豆用のグラインダーだと砕けない場合もあるので注意です。)
自分で好みのスパイスをいくつか組み合わせてオリジナルの味を作ることもできるので、色々試してみてください。