コスタリカのコーヒーはアラビカ種のみ!特徴・味や生産地を解説

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コスタリカのコーヒーはアラビカ種のみ!特徴・味や生産地を解説

コスタリカのコーヒーと聞いてピンとくる方は少ないかもしれませんね。

昨今はサードウェーブコーヒーブームもあり、コスタリカの人気はじわじわと上がっています。

この記事ではコスタリカコーヒーの特徴、歴史、おいしい淹れ方やおすすめ商品まで紹介します。

それではさっそくみていきましょう。

目次

コスタリカコーヒーとは

コスタリカでは高品質で有名なアラビカ種以外の栽培が禁止されるなど、ユニークな取り組みが展開されています。

そういったコスタリカのコーヒーを解説する前にまずはコスタリカについて学んでいきましょう。

そもそもコスタリカ共和国ってどんなところ?

そもそもコスタリカ共和国ってどんなところ?

コスタリカはニカラグアとパナマに挟まれた中南米の共和国で、1502年にコロンブスがこの地を踏んだことで有名です。

人口は福岡県よりも少し少ない約500万人、面積は四国と九州を合わせた程度の51,100k㎡です。

特産品はコーヒー以外にバナナやパイナップルとなっています。

軍隊を放棄して、教育や福祉を充実させる「幸せの国」と呼ばれており、幸福度も世界の中で15位、中南米地域で1位となっている国です。

アラビカ種以外のコーヒー栽培は禁止

アラビカ種以外のコーヒー栽培は禁止

コスタリカではアラビカ種以外のコーヒー栽培は禁止と法律で定められています。

ちなみにコーヒー豆の生産を禁じる法律があるのは世界中でコスタリカだけです。

とみー君

この法律はコーヒー豆の品質維持に繋がってるよ。

コスタリカコーヒーの歴史

コスタリカコーヒーの歴史

コスタリカのコーヒー豆の歴史は、約200年になります。

18世紀後半にコーヒー豆がエチオピアからコスタリカに持ち込まれてコーヒー栽培が活発になりました。

19世紀になるとコスタリカ政府はコーヒー栽培を推奨し、コーヒー産業が国の経済を支える存在になっていきます。

そして、1933年に政府と生産業者で構成されるコスタリカコーヒー教会(ICAFE)が組織化され、ICAFEにてアラビカ種以外のコーヒー栽培が禁止されました。

コスタリカコーヒーの栽培環境や製法について

コスタリカは熱帯地域でありながらアンデス山脈も走る珍しい環境で、1,000〜1,700mの高地で栽培されています。

起伏が激しい高山地帯でもあるため大規模に農業はしにくく、約8万もの小中規模農家が中心となっています。

コスタリカコーヒーの栽培環境について

コスタリカコーヒーの栽培環境について

コスタリカコーヒーはまったく異なる環境の8つの生産地域で構成されます。

そして、国土の半分は海抜500m以上ということもあり、農園の80%以上が標高800m以上の高地にあるんです。

また温暖で安定的な降水量、火山質の肥沃な土壌と、品質の高いコーヒーを栽培する条件が整っています。

コスタリカ独自の精製方法ハニープロセス

コスタリカ独自の精製方法ハニープロセス

コスタリカは「ハニープロセス」という独自製法でコーヒー豆を精製しています。

豆から外側の皮と内側の果肉を取る際に、通常はミューシレージと呼ばれる粘着質を全て洗い落とすのですが、ハニープロセスでは少し残したまま乾燥させます。

そうすることで、ミューシレージに含まれる糖分が濃縮され、コスタリカコーヒーらしいフルーテーでコクの強いコーヒーが生まれるんです。

とみー君

精製方法に関しては別の記事で詳しく解説しているよ

コスタリカコーヒーの有名な生産地について

コスタリカコーヒーの有名な生産地について

コスタリカの有名な生産地はタラス、トレスリオス、セントラルバレー、ウェストバレー、オロシ、ブルンカ、トゥリアルバの7つです。

中でも高品質なコーヒー豆の産地として知られているのがタラス地区

標高が高く険しいタラス地区のコーヒーは特にフルーティーで甘いと評判なんです。

コスタリカコーヒーの等級について

コスタリカコーヒーの等級について

コスタリカのコーヒー豆は生産地域と高度で評価されます。

等級と条件は以下の通りです。

太平洋側のコーヒー豆の等級

等級条件
SHB(SHG)標高1200m〜1650m
GHB標高1000m〜1200m
HB標高800m~1000m

カリブ海側のコーヒー豆の等級

等級条件
HGA標高900m〜
MGA標高600m〜900m
LGA標高150m〜600m

カリブ海と太平洋の間のコーヒー豆の等級

等級条件
MHB標高500m〜1000m

コスタリカコーヒーの味わいや特徴とは?

コスタリカコーヒーの味わいや特徴とは?

コスタリカコーヒーは豊かな酸味と深いコクが特徴です。

コスタリカのコーヒーの半分はスペシャルティコーヒーなため、品質も高いです。

生産地域によってナッツ系かフルーツ系なのかフレーバーも変わってくるので、飲み比べても楽しいですよ。

コスタリカコーヒーのおいしい淹れ方

コスタリカコーヒーのおいしい淹れ方

コスタリカコーヒーのおすすめ焙煎度は中煎りから深煎りです。

コクを楽しみたい方は深煎り、酸味を楽しみたい方は中煎りがおすすめ。

抽出温度は85度〜90度で淹れると、柑橘系のフレーバーと口あたりがまろやかなコーヒーを楽しむことができますよ。

また深煎りはフレンチプレスで、熱湯で注ぐことで濃い苦味と甘みが交じった深いコクを味わうことができますよ。

コスタリカコーヒーの値段は【100gあたり753円】

コスタリカコーヒーの値段は【100gあたり753円】

コスタリカコーヒーのネットで市販されているコーヒー豆の相場を検証します。

コスタリカ産のコーヒー豆100gの有名珈琲焙煎所10店舗で販売されている値段の平均を割り出しました。

その結果は100gあたり「753円」。

コスタリカは小規模農家も多くスペシャルティコーヒーであるケースも多く、他の国のコーヒー豆に比べて価格は少しお高めといえるでしょう。

特にタラス地区のコーヒーは100gあたり900円以上の高級品です。

とみー君

とみー珈琲のコスタリカコーヒーは映画鑑賞のお供にぴったり。
ワインのような芳醇な香りやコクが楽しめる珈琲だよ。

コスタリカコーヒーの柑橘系フレーバーと濃厚な甘味を味わおう!

いかがでしたでしょうか。

アラビカ種以外の栽培を禁止にし、コーヒー栽培に適した栽培環境のコスタリカ。

小規模農家が多いことから、これからスペシャルティコーヒーとしていろんな農園のコーヒーも楽しめるかもしれませんね。

この記事をきっかけにコスタリカコーヒーを一度お楽しみください。

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