私たちが普段飲んでいるコーヒーには知られざる歴史があります。
みなさんは、コーヒーのことをどのくらい知っていますか?
今回は面白いコーヒーの雑学を紹介します。
コーヒーを初めて飲んだのはヤギ!?
その昔、エチオピアに住んでいたヤギ飼いのカルディという少年がヤギを放牧していたところ、ヤギたちが赤い木の実を食べて興奮しているのを発見します。
それを見て不思議に思ったカルディは自分も試しに食べてみることにしたのです。
すると不思議なことに、疲れが取れて気分が高揚していくことに気が付きました。
そこで、カルディはその赤い実を修道院に持ち込んで、僧侶に手渡します。
しかし、僧侶はカルディの話を信じずに、その赤い実を近くにあった火に投げ入れてしまったのです。
ところがしばらくすると、その火の中から、とても良い香ばしい香りがしてきたので、カルディは炭のようになったコーヒー豆を取り出してお湯に溶かして飲んでみました。
所説ありますが、これがコーヒーの始まりだと言われています。
コーヒーを飲ませてくれなかったら離婚!?
16〜17世紀のトルコでは、妻が夫にコーヒーを飲ませてもらえない場合には離婚をすることができるという法律がありました。
そのため、結婚をする際には男性は女性に毎日コーヒーを飲ませることを約束したそうです。
コーヒー好きの女性にとっては嬉しい法律ですね。
ペーパーフィルターを発明したのは夫を愛する妻
西ドイツのドレスデンに住む、一般的な主婦、メリタ・ベンツさんは愛する夫に美味しいコーヒーを手早く飲ませてあげたいと思いました。
しかし、当時は、ペーパーフィルターの代わりに布や金属のフィルターを使っていて、手入れをするのもコーヒー一杯を入れるのも一苦労でした。
そこで、メリタさんは夫のためにペーパーフィルターを開発したのです。
現在では、メリタさんはペーパーフィルターの母と呼ばれ、メリタ社はコーヒーメーカーとフィルターのトップメーカーの1つになっています。
妻の夫への愛は強いですね。
ベートーヴェンも愛したコーヒー
ベートーヴェンといえば、音楽の巨匠として知らない人はいないのではないでしょうか。
そんなベートーヴェンは大のコーヒー好きとして知られています。
彼はコーヒーが好きすぎるあまりに、こだわりも強く、一度に飲むコーヒー豆は60粒と決めていました。
そしてそれを自らトルコ式ミルで挽いて淹れていたそうです。
ドイツでは、このベートーヴェンが使っていたトルコ式ミルのことをベートーヴェンミルと呼んでいますよ。
カプチーノの名前の由来は頭巾!?
カプチーノが初めて公の場に出されたのは、1906年のミラノで開かれた万国博覧会です。
当時の人々は、エスプレッソにミルクの泡を混ぜた飲み物を好奇の目で見ていたそうですよ。
その名前の由来は、カプチーノの泡の形が、イタリアのカプチン修道士がかぶる頭巾、「カプッチョ」に似ているからだと言われています。
頭巾が語源になっているだなんて、ユニークですよね。
日本で初めて喫茶店ができたのは1888年
気軽にコーヒーを飲むことができる場所として、東京都台東区に日本最初の喫茶店、「可否茶館」がオープンします。
当時はまだ高級だったコーヒーが手軽に飲める場所として店が賑わったのかと思いきや、そうではなかったようです。
現在ではみんな大好きなコーヒーですが、当時は味と香りが受けつけないと言っている日本人が多かったようで、3年で閉店してしまいました。
当時の日本人には刺激が強すぎてしまったようですね。
まとめ
コーヒーには今回紹介したもの以外にも面白い雑学がたくさんあります。
雑学をたくさん知って、話のネタにしてみてくださいね。