コーヒーは飲むことでリラックスできたり、仕事や勉強に集中できたりと大活躍ですよね。
ところで空腹の時にコーヒーを飲んで腹痛、吐き気や下痢を感じたことはありませんか。
この記事では空腹時にコーヒーを飲むと体調をくずす原因と対策も合わせて紹介します。
それではさっそくみていきましょう。
空腹時にコーヒーを飲むと体調を崩すというネットの声
空腹時にコーヒーを飲むと体調を崩すというネットやSNSの声をみてみます。
やはり「気持ちわるい」「胃の調子がおかしい」「吐き気」という声がSNSでは目立ちました。
さらに寝不足と合わせるとさらに体調が悪いという声もありました。
空腹時にコーヒーを飲むとどうなるか
空腹時にコーヒーを飲むとどうなるのか原因を読み解いていきます。
胃がムカムカして胃痛や吐き気が起きる
空腹時にコーヒーを飲むと胃がムカムカして違和感を感じている方も多いようです。
しかし、原因がなにか突き止められず気持ち悪さを感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
胃がムカムカしたり、吐き気を感じる原因はコーヒーに含まれる成分「カフェイン」にあるようです。
このカフェインは通常、脂肪を分解する「リパーゼ」を活性化させたり、胃液の分泌を促進させる良い作用もあるのですが、空腹時は裏目に出るようです。
消化するものがないにもかかわらず、胃酸を過剰に分泌してしまうと胃の壁を傷つけてしまい、腹痛を引き起こすことがあります。
また吐き気は、活性化したリパーゼが原因となることが多いです。
改めてコーヒーの過剰摂取と空腹時のコーヒー摂取には気をつけなければなりません。
イライラするようになり集中力を低下させる
朝の空腹時では、不安感や気分も左右する幸せホルモン「セロトニン」の分泌が低下している状態となります。
このセロトニンがしっかり分泌されないと不安やうつ病なども引き起こしてしまう可能性のある重要なホルモンです。
通常、カフェインが脳内を周り、アデノシンという眠気を誘う化学物質の働きをシャットダウンさせ、脳内を活性化させます。
このときに体はストレス反応を感じます。
その結果、空腹時にコーヒーを飲んでしまうとアドレナリンやコルチゾール(ストレスホルモン)がたくさん放出され、不安感や動悸を引き起こしてしまいます。
胃腸の消化機能を低下させる
本来、コーヒーは胃液の分泌を促進させ、消化器の働きを活性化してくれる働きがあります。
しかし、空腹時にコーヒーを飲むことで、逆に胃腸の消化機能を低下させるケースもあります。
コーヒーの苦味成分でもあるクロロゲン酸には、胃腸の働きを抑制する働きがあります。
そのため、空腹時はよりダイレクトにその作用を感じやすく、胃の動きが弱まってしまう可能性があります。
最悪のケースは、便秘にもなってしまい腹痛や吐き気も引き起こす可能性もありますので気をつけましょう。
脱水症状を引き起こす可能性がある
コーヒーを飲むとすぐにトイレに行きたくなってしまう方も多いのではないでしょうか。
カフェインには利尿作用があるため、コーヒーを飲むとトイレの回数が増えてしまいます。
そのため、朝起きた段階では睡眠時に汗もかき、胃の中もからっぽの状態で、体の中の水分が少ない状態です。
そこでコーヒーを飲むとさらに体から水分を排出する作用が働くため、脱水症状を引き起こしてしまう可能性があります。
朝の段階ではコーヒーを飲む前に、最低でも水を一杯飲んでから摂取すると脱水症状も起きにくくなるでしょう。
血糖値が上がる
朝目覚めの一杯としてコーヒーを飲んでスッキリする方も多いのではないでしょうか。
空腹状態でも朝のタイミングにコーヒーを飲むことで血糖値が上がるということが研究で指摘されています。
カフェインがコルチゾールなどのホルモンの生産を阻害し、より体がカフェインを欲するようになります。
この状態になると血糖値が上がりやすくなります。
血糖値が上がると肥満につながり、さらには糖尿病や高血圧を引き起こすリスクもあります。
空腹でもコーヒーが飲みたい時の対策法
空腹でもコーヒーをおいしく飲みたいものですよね。
そこで空腹時でもコーヒーを安全に飲む対策を紹介します。
1日の飲む量を減らす
コーヒーを毎日飲む習慣を持っている方は1日あたりのコーヒー摂取量を少なくしてみましょう。
飲みすぎるとカフェインの耐性がついてしまい、ついついコーヒーをたくさん飲んでし待ってもカフェインの効き目が出ないケースやカフェイン中毒になってしまうリスクもあります。
1日あたりのカフェイン摂取量は最大400mg/日と言われております。
たとえば、スタバのドリップコーヒーホットのトールサイズに含まれるカフェイン量は260mgです。
そのため、スタバ換算でいくと2杯目からは少しカフェイン量は取り過ぎということになります。マグカップで考えると2杯〜3杯が限度となります。
コーヒーを飲む前にできる限り、水や白湯を飲む
あらかじめ水や白湯を飲むことでカフェインの濃度を下げることができ、吐き気を引き起こしにくくします。
また白湯には副交感神経を強めてくれる働きがあるため、心がリラックスした状態となります。
朝目覚めのコーヒーの前の水分摂取は必須ですね。
牛乳を飲んだり、カフェラテにする
牛乳をコーヒーに入れると良い効果が2つあります。
コーヒーを一部牛乳に置き換えることでコーヒーの摂取量を減らせる
牛乳が胃の防壁の役割を果たしてくれる
ちょっと胃が調子悪いなと感じるときもコーヒーに牛乳を入れてカフェラテにして楽しむのはいかがでしょうか。
油っこい食べ物を避ける
空腹時にコーヒーを飲むと、胃は多少なりとも荒れてしまいます。
その弱った状態の胃に消化しにくい油っこい食べ物を摂取すると胃がさらに荒れてしまいますので気をつけてください。
胃が荒れているなと感じたら、コーヒーもあまり飲まないことをおすすめしますが、食べるものにも気をつけることで胃腸の調子を整えましょう。
ストレッチをしたり、深呼吸をする
もしも空腹時にコーヒーを飲んで吐き気を引き起こしたら、ストレッチをしたり、深呼吸をするとよいです。
ストレッチと深呼吸をすることで副交感神経を優位にすることで自律神経が整い、体も心も落ち着かせることができます。
調子が悪くなくてもう普段から習慣化すると良いでしょう。
朝起きてすぐのコーヒーは気をつける
空腹時だけではなく朝起きてすぐのコーヒーも気をつけたほうが良いですよ。
朝のコーヒーのデメリットは2点あります。
- 胃液の分泌を促して胃が荒れてしまう
- コルチゾールを抑制することでカフェインが効きにくくなる
朝の段階では胃は空っぽの状態なので、コーヒーのクロロゲン酸が作用して胃液の分泌を促してしまいます。
またコルチゾールは毎日決まった明け方の時間に分泌し始めます。
コーヒーを飲んでもカフェインの耐性がついてしまい、カフェイン中毒になる可能性もあるので気をつけましょう。
【まとめ】空腹時のコーヒーには気をつけよう
いかがでしたでしょうか。
この記事では空腹時にコーヒーを飲むと体調を崩す原因と対策法を紹介しました。
毎日コーヒーを飲む習慣がある人ほど気をつけたいですよね。
注意点を押さえて今後もコーヒーをお楽しみください。