最近見かけることが多くなったエシカルコーヒーという言葉。
エシカルコーヒーとは社会貢献ができるコーヒーのことを指します。
今回は、そんなエシカルコーヒーを詳しく解説し、購入するメリットや身近にある販売店も紹介します。
エシカルコーヒーとは

エシカルコーヒーのエシカルとは、日本語で倫理的なという意味です。
その名の通り、公平な貿易で調達された、人と環境に優しいコーヒーのことを指します。
私達が普段飲んでいるコーヒー豆は、発展途上国で生産されることが多いのですが、発展途上国では読み書きの教育が行き届いていない国が多いのが現状です。
その状況につけこんで、コーヒー豆農家から、十分なお金を払わずに安価で調達する人たちがいるのです。
また、コーヒー豆を精製する過程で大量の廃棄物が出てしまい、環境問題にも発展しています。
エシカルコーヒーは、この現状を打破するために作られた、人にも環境にも優しいコーヒーなんです。
エシカルコーヒーを買うメリット

エシカルコーヒーを買うことによって、公正な金額がコーヒー豆農家の手に渡ることになります。
それによって、コーヒー豆農家の生産環境が整い、より品質の高いコーヒー豆を収穫することが可能に。
そうすると、私達も今まで以上に美味しいコーヒーを飲むことができるというわけです。
意識してエシカルコーヒーを購入することで、ゆくゆくは、私達消費者のメリットになるなんて素敵ですよね。
エシカルコーヒーの認証マーク
エシカルコーヒーを購入したくても、どれがエシカルコーヒーなのか判別するのは難しいです。
そこで、エシカルコーヒーを選ぶポイントとして、第三者機関によって評価され、合格認証された認証マークが入っているかどうかで判別するのがおすすめです。
エシカルコーヒーの認証マークの中から、日本のエシカルコーヒーの中で多く見かける以下の3つの認証マークを紹介します。
国際フェアトレード認証

国際フェアトレード認証があるコーヒーは、公平に貿易された物であることを証明しています。
国際フェアトレード認証を取得するためには、厳しいチェックがあり、容易には取得することができません。
また、定期的に監査が入るので、とても信頼性のあるマークになっています。
バードフレンドリーコーヒーの認証

バードフレンドリーとは、渡り鳥が休息する森で生まれたコーヒーに与えられる認証です。
バードフレンドリーコーヒーの認証基準は、有機栽培であること、自然林に近い環境(シェードグロウン)でコーヒー栽培をしていることの2点あります。
この2つの基準を満たす農家からコーヒー豆をプレミアム価格で買い取り、生産農家を支え、森林伐採も防止し、そこで休む渡り鳥を守るプログラムなんです。
有機JAS認証

有機JASマークは、農薬に頼らない、自然の力で生産された食品であることを証明しています。
このマークなしで有機やオーガニックの表示を製品につけることは固く禁じられています。
厳しい基準に合格した食品にのみつけられるマークなので、こちらのマークが入った商品を購入することで、環境を守ることができると言われています。
このように世界には生産者と生産地に配慮した認証マークがありますので、エシカルコーヒーを購入する際の参考にしてみてください。
身近にあるエシカルコーヒー販売店
エシカルコーヒーと聞くと、特別な場所でしか購入することができないと思われがちです。
しかし、実は私達の身近にあるお店で購入することができます。
カルディコーヒーファーム

カルディコーヒーファームは全国に450店舗以上あり、知らない人はいないのではないかというくらい有名な店です。
そんな身近にあるカルディコーヒーでは、たくさんのエシカルコーヒーが販売されています。
国際フェアトレード認証をはじめとし、バードフレンドリーコーヒーや、コーヒー豆生産地の女性の自立の支援を助けるウーマンズハンドコーヒーなど、様々なエシカルコーヒーを扱っています。
スターバックスコーヒー

コーヒーチェーン店として有名なスターバックスコーヒーは、扱うコーヒー豆の99%が倫理的に取引されたコーヒー豆であることを公表しています。
2004年には「C.A.F.E.プラクティス」という独自の認証プログラムを作り、エシカルな調達を進めてきました。
また、毎月20日をエシカルなコーヒーの日とし、様々なイベントを開催しています。
まとめ
今回はエシカルコーヒーについて解説しました。
エシカルコーヒーを購入するだけで、生産者や生産地の環境を守ることができ、社会貢献をすることができます。
様々な種類のエシカルコーヒーがあるので、お気に入りの一杯をぜひ見つけてください。