世界最高のコーヒー「ゲイシャ」をみなさんは飲まれたことはありますか?
この記事ではゲイシャの基礎知識から歴史、特徴、価格、通販で買えるおすすめの商品まで解説します。
筆者も過去に何度かゲイシャを喫茶店で飲んだことがあるのですが、普段飲むコーヒーとの違いに毎回驚いています。
ゲイシャとは?
世界一高級とも言われるゲイシャとは、「ティピカ種」や「ブルボン種」といった品種のように「アラビカ種」が突然変異して誕生したと言われているコーヒー豆の品種の一つです。
ゲイシャはパナマで生まれたと思われがちですが、実はエチオピアで誕生しました。
ゲイシャの名前の由来について
ゲイシャと聞くと日本人であれば、由来は舞妓さんなどの芸者さんが飲んでいたコーヒーかなと思われがちですが、実はエチオピアの「ゲシャ村」で品種が自生していたことが起源とされています。
現在もゲシャ村では発祥の地ということで、ゲイシャが生産されています。
主流になったパナマ産とはまた異なるトロピカルな甘味と酸味が広がる味わいです。
この味がゲイシャのルーツということになりますね。
1杯2,000円!世界最高級のコーヒー豆
2014年に「スターバックスコーヒー」の一部店舗で1杯約2,000円のゲイシャコーヒーが販売され話題となりました。
通常は300円〜400円程度のため、なんと5倍〜6倍もする高級コーヒー。
それでも多くの日本人がゲイシャコーヒーを楽しみました。
使用したコーヒー豆は「パナマ産アウロマール ゲイシャ」。
スペシャルティコーヒーと呼ばれる品質の高いパナマ産ゲイシャを使用していました。
ゲイシャの産地パナマとは
ゲイシャの代表的な生産地であるパナマと聞くと、パナマ運河しか出てこない方も多いのではないでしょうか。
パナマ共和国とは、北はカリブ海、南は太平洋に面する中南米に位置しています。
人口は横浜市より少し多いくらいの431万人、面積は北海道より少し狭いくらいの75,416k㎡です。
パナマは16世紀頃からスペインの植民地となり、19世紀初期にスペインからコロンビアの一部として独立しました。
そして、20世紀に入り、コロンビアから独立を果たしましたが、アメリカとの関係は常に緊張状態でした。
ゲイシャの歴史
ゲイシャの歴史はまだ100年も経っていません。
1931年にエチオピアのゲシャ村で自生しているところを発見されます。
そのあとゲイシャの豆がケニア、タンザニアを渡り、1953年にコスタリカに運ばれました。
1960年代に入り、そのゲイシャをパナマのドンパチ農園が入手をして、他の農園に苗木を配りました。
しかし、ゲイシャは病気に弱く生産性が極端に低いことから一度パナマから姿を消します。
そうして一度パナマから消えたゲイシャ種は、2000年はじめ、パナマのエスメラルダ農園でゲイシャが再発見されました。
2004年コーヒーオークションに出したところ、ゲイシャコーヒーの品質の高さに鑑定士は驚き、通常の10倍の価格で落札され、その年以降右肩上がりで価格が上昇していくことになります。
ベスト・オブ・パナマを受賞したゲイシャの有名農園
ベスト・オブ・パナマ(Best of Panama)とは、1996年に始まったパナマスペシャルティコーヒー協会主催のパナマのコーヒー品評会です。
ゲイシャ部門の第1位は、毎年世界最高の価格で落札されると言われています。
そこでそのベスト・オブ・パナマのゲイシャ部門で有名な農園を2つ紹介します。
ジャンソン農園
ジャンソン農園は、バル火山の北西、パナマ最西部ボルカン地区に位置しています。
山の湧水をウォッシュトプロセスに採用するなど環境に配慮したサスティナビリティな経営をされている農園です。
過去にもベスト・オブ・パナマで何度も入賞を果たしている人気農園です。
エスメラルダ農園
世界中から評価される世界一有名なエスメラルダ農園。
ベスト・オブ・パナマでも何度も第1位に輝いており、世界で初めてゲイシャを商用栽培した農園です。
エスメラルダ農園のコーヒーは一般的なコーヒー専門店での販売価格は100g:3,000〜10,000円と超高級なブランドです。
ゲイシャの等級について
ゲイシャは各国で作られており、国によって評価方法は異なります。
パナマ産のコーヒー豆は栽培されるコーヒー豆の標高の高さによってランクが分けられます。
ランク分けは以下の通りです。
SHB(ストリクトリー・ハード・ビーン) | 標高1,350m以上で栽培 |
HB(ハード・ビーン) | 標高1,050〜1,350mで栽培 |
EPW(エクストラ・プライム・ウォッシュド) | 標高900〜1,050mで栽培 |
ゲイシャの味わいや特徴について
ゲイシャはフローラルな香水のような香りで、トロピカルフルーツのような甘さと爽やかな酸味が特徴です。
また地域や生産国によっても味わいは異なるので、農園ごと、国ごとで飲み比べしても面白いですよ。
世界最高級のゲイシャコーヒーのフレーバーは一度は体感してみたいですよね。
ゲイシャのおいしい淹れ方
ゲイシャの豊かなフレーバーは、浅煎りから中煎りのものを選ぶとゲイシャならではの個性がお楽しみいただけます。
コーヒーを淹れる際のお湯の温度は75度〜85度と少し低めの温度にしたほうが苦味が少なく、酸味の輪郭がくっきりと浮き上がるでしょう。
温度を低くしている分、ゆっくりと丁寧に時間をかけて抽出するとゲイシャの味わいがしっかりと出ますよ。
ゲイシャの値段は?
以前スターバックスで出されたゲイシャは2,000円と話題となりました。
今回は、日本でゲイシャをオンラインでも店頭でも提供しているサザコーヒーを参考に見ていきます。
喫茶店の店頭で出されている一杯あたりの価格は以下のとおりです。(価格は全て税込)
パナマゲイシャ エスメラルダ マリオ:3,000円
パナマゲイシャ エスメラルダ 緑:1,200円
オンラインネットショップでは以下のとおりです。(コーヒー豆・カップオンの販売)
パナマゲイシャ エスメラルダ マリオ:豆100g4,000円、カップオン単品900円
パナマゲイシャ エスメラルダ 緑 :豆100g3,300円、カップオン単品500円
サザコーヒーが世界一なパナマゲイシャのコーヒーを2833万円で落札
サザコーヒーはベスト・オブ・パナマ2021の品評会で優勝したヌグオ農園(チリキ県)のゲイシャコーヒー生豆100ポンド(45.3592kg)を2833万円で落札しました。
つまり1gあたり624.6円、一杯(10g相当)6246円となります。
生豆の状態でこの値段なので、焙煎工程や諸経費を入れたら…と考えるととんでもない価格となりますね。
ゲイシャは通販でも買える!おすすめ3選!
ゲイシャコーヒーは通販でも購入できるので自分用にプレゼント用にぜひ購入してみてください。
ゲイシャといえばここ!「サザコーヒー パナマゲイシャエスメラルダ農園マリオ 100g」
ゲイシャを生み出したパナマ・チリキ県ボケテ地区のエスメラルダ農園のコーヒーです。
何度もベスト・オブ・パナマを獲得している超一流農園のコーヒー豆をサザコーヒーの焙煎技術が掛け合わさることで、極みのフレーバーをお楽しみいただけます。
ジャスミン、ベルガモットのような味わいを堪能できますよ。
フローラルな贅沢な一杯「常盤珈琲焙煎 パナマ ラ エスメラルダ農園 ゲイシャ1500」
同じくエスメラルダ農園の標高1,500m以上の地点でつくられた最高級のゲイシャです。
焙煎所からのカッピングコメントもフローラル、ジャスミン、オレンジブロッサムとあり、サザコーヒーのパナマゲイシャエスメラルダ農園のものと似てますね。
関東圏中心に実店舗を展開する常盤珈琲焙煎とサザコーヒーを飲み比べしても深い気付きが得られるはずです。
人気農園に直接買い付け「Scrop パナマ ジャンソン農園 ゲイシャ #598 【AAAグレード】」
パナマの中でも人気が高いジャンソン農園のゲイシャをScropCOFFEE ROASTERSが長年関係構築を進め、直接買い付けをしています。
ジャンソン農園のゲイシャは、マンゴーや、パパイヤなどの甘さが光るトロピカルフルーツのような風味と、シトラス感満載の爽やかな酸味が特徴です。
農園ごと飲み比べしても面白いですよね。
世界最高のゲイシャで贅沢な時間を過ごそう
いかがでしたでしょうか。
コーヒー界のテッペン「ゲイシャ」について紹介してまいりました。
自宅用でもプレゼント用としても間違いがないコーヒーの品種です。
ぜひこの記事をきっかけにゲイシャを購入して贅沢な時間をお過ごしください。