ジャコウネコの糞からできるコピルアクコーヒーの味わいと特徴!

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世界一高価!?コピルアクコーヒーの味わいから特徴を徹底解説

みなさんは一杯数千円もするコピルアクという最高級品「幻のコーヒー」をご存知でしょうか。

インドネシアで誕生し、土産品としても人気が高いコーヒーです。

この記事では、コピルアクが世界一値段が高いと言われる理由からコピルアクの精製方法、インドネシア流おすすめの抽出方法などを解説します!

昔インドネシアに単身赴任していた父親が買ってきたコピルアクの味に衝撃を受けた経験を持つ筆者がコピルアクの情報をお届けします!

目次

幻のコーヒー”コピルアク”とは?

幻のコーヒー"コピルアク"とは?

「コピ=インドネシア」「ルアク=ジャコウネコ」という意味を表しています。

そして、コピルアクはインドネシアで人気の最高級品土産です!

別名ジャコウネココーヒーと言われています。

なぜジャコウネココーヒーと呼ばられるのか。

実は、ジャコウネコという動物の糞から精製されるコーヒーだからです。

うわ!ちょっと汚いな!と思った方も侮らないでください。

コピルアクは最高級品としてコーヒー愛好家から愛されています。

そこでコピルアクの魅力をさらに深掘っていきましょう。

汚い?ジャコウネコの糞からできるコピルアク

汚い?ジャコウネコの糞からできるコピルアク

ジャコウネコはアジアやアフリカを中心に生息する動物で、ネコというよりタヌキのような可愛いらしい顔をしています。

日本にも生息しているハクビシンの仲間です。

ジャコウネコは小動物を食べる肉食動物ですが、果実やコーヒーの実も食べます。

コーヒー豆は消化されずにそのままの形で出てくるので、実物のコーヒー豆と変わりません。

それをしっかり綺麗に洗浄し、乾燥させて精製したものがコピルアクというわけです。

そのため、汚いということはまったくないです。

またジャコウネコの消化酵素や腸内細菌の働きによりコーヒーにキャラメルのような香りが加わります。

これがコピルアクのおいしさのポイントです。

コピルアクの生産地、栽培環境について

コピルアクの生産地、栽培環境について

コーヒーの種類は栽培がしにくい代わりに品質が高いアラビカ種と大量生産しやすい代わりに比較的品質が低いロブスタ種があります。

インドネシアでは基本ロブスタ種が多く使われておりアラビカ種は限定的な栽培となっています。

そのため、ロブスタ、アラビカ両方のコピルアクが存在します。

一方、ジャコウネコは山麓地帯から、草地や低木林に生息しています。

そのため、高品質なアラビカ豆のコピルアクを生産するためにはかなり限られた場所となります。

コピルアクの仲間 ”アラミドコーヒー”

コピルアクの仲間 ”アラミドコーヒー”

アラミドコーヒーはご存知でしょうか?

実はフィリピンにもコピルアクのようにジャコウネコの糞からできるコーヒーが存在します。

一体何が違うの?と思われると思いますがコピルアクは特定のコーヒー豆を食べさせるのに対してアラミドコーヒーはいろんなコーヒー豆をたべます。

つまり、糞からはブレンドされたコーヒー豆が出てきます。

アラミドコーヒーもコピルアク同様、高価な値段で取引されています。

コピルアクの味わいや特徴とは?

コピルアクの味わいや特徴とは?

やはり気になるのは、糞から採取されたというコーヒー豆の香りと味ですよね。

香りは、バニラ、チョコレートのような甘い香りが漂います。

味は、割と野性味溢れる味わいで独特の酸味が広がり苦味と旨味が調和しまろやかな風味となっています。

味よりも、バニラとチョコレートがミックスされたような香りが好きでコピアルクを好んでいる方が多いです。

糞と聞くとベトっとねっとりしたイメージを持つかもしれませんがコピルアクはスッキリしていて爽やかな感覚を受けることでしょう。

なんとも他のコーヒーとも比較出来ない究極の一杯となっております。

コピルアクのおいしい淹れ方

コピルアクのおいしい淹れ方

インドネシア産のコピルアクはインドネシア式で堪能すると良いでしょう。

そこで日本ではちょっと考えられないインドネシア式のコーヒーの飲み方を紹介します。

作り方の手順は以下の通りです。

STEP
極細挽きのコピルアク10gをカップに入れる
STEP
お好きな量の砂糖を入れる
STEP
お湯を180ccを注いで、よくかき混ぜる
STEP
粉が底に落ちるのをじっと待つ
STEP
粉をスプーンで押し寄せながら飲む

現地では大量に砂糖を入れてかなり甘くして飲むのがインドネシア流です。

フィルターを使わないところに驚きますよね。

コピルアクの歴史と社会問題

コピルアクの歴史と社会問題

次にコピルアクの歴史と悲しい現実を紹介します。

いったい珍しい精製方法のコピルアクはどのように誕生したのか。

そして今、横行しているコピルアクを巡る社会問題に触れることで世界一高いと称されるコピルアクの価値を読み解いていきます。

コピルアクの誕生

インドネシアでは17世紀オランダの植民地時代にコーヒー栽培が開始されました。

しかし、インドネシアの住民はコーヒーの実を採取して、飲むことを禁止されていたのです。

当然現地のインドネシア人にとってはここまで栽培させるコーヒーはいったいどんな味がするんだろう?と思うようになっていきます。

そこで、ジャコウネコの糞に含まれていたコーヒー豆を洗浄して焙煎して、淹れたところ、素晴らしい香りと味に感動したそうです。

それが始まりとなってユニークな精製方法であるコピルアクの評判が世界に広がっていくことになります。

野生のジャコウネコの乱獲

現在、野生のジャコウネコを捕獲して狭いゲージでの無謀な飼育管理が横行してます。

そこでは、ジャコウネコの健康を考えずに無理やりコーヒー豆を食べさせる実態が存在します。

数万頭ものジャコウネコが不当なやり方で捕獲され低質かつ不衛生な環境で育てられています。

そもそもジャコウネコは肉食動物です。

普段はコーヒー豆は少ししか食べません。

にもかかわらず不当な飼育・食事管理によってジャコウネコは病気や感染病になって死んでしまうことも多いようです。

コピルアクの偽装問題

コピルアクの偽物が市場で出回っていることがあるようです。

しかし、コピルアク初心者にとって本物とニセモノを区別することは難しそうですよね。

そこで本物と偽物を見極めるポイントを3つ紹介します。

①天然ではないジャコウネコから採取されたコピルアク

天然とは違い、大量生産するためジャコウネコに無理やりコーヒー豆を食べさせて精製するものが横行してます。

味も倫理的にも低品質ですので天然か飼育か確認するとよいです。

②普通のコーヒー豆にコピルアクの香りをつけている

よくジャコウネコの香り(HƯƠNG=香り、 CHỒN=ジャコウネコ)
と表記されたパッケージのものが販売されていることがあります。

③販売者・生産場所を確認する

「豆の種類」「インドネシア政府の許可証明」などを販売元に確認・質問をするのもよいでしょう。

世界一高いコピルアクコーヒーの値段

世界一高いコピルアクコーヒーの値段

コピルアクは1匹のジャコウネコから1日3g程度しか採取されません。

そのため、100g1万円くらいになってしまうこともあるそうです。

その年、時期によって生産量や価値も変化するため平均すると100g3,000円〜10,000円ほどで販売されているようです。

日本の喫茶店でもコピルアクを楽しめる場所は複数存在します。

日本の喫茶店でコピルアクを楽しむ場合は、一杯1,000円〜5,000円くらいです。

喫茶店であれば比較的安価に飲むことができるケースはありますがホテルなどでは5,000円くらいで販売されていることが多いです。

コピルアクコーヒーを飲んで癒されよう!

いかがでしたか。

ぜひインドネシア流の淹れ方で、コピルアクを楽しんでみてください。

お土産としても大変喜ばれるのでぜひ自分用としてもギフトとしてもお楽しみください。

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