純喫茶や喫茶店に置いてあることが多いサイフォンコーヒー。
名前や見た目は知っていても、実際にサイフォンでいれたコーヒーを飲んだことがある人は案外少ないのではないでしょうか。
この記事では、サイフォンコーヒーでいれたコーヒーの味の特徴や、自宅で楽しむために抽出方法を紹介していきます。
サイフォンコーヒーを気になっていた人や、自宅でチャレンジしてみたい人はぜひ最後までチェックしてくださいね。
サイフォンコーヒーの仕組みと特徴
サイフォンコーヒーの大きな特徴はなんといっても見た目ではないでしょうか。
ガラスで作られた実験器具のような見た目をしているので、コーヒーが抽出される様子を見て楽しむことができます。
どのように抽出されているのか、見た目だけではわかりにくいので紹介していきます。
サイフォンコーヒーの仕組み
サイフォンコーヒーは蒸気圧を利用してお湯を上下させ、コーヒーを抽出する器具です。
丸いガラスのパーツがフラスコ、上にささっている筒状のパーツをロートと言います。
ロートには沸騰石がついているろ過器を取り付けており、コーヒーの粉がフラスコに落ちるのを防いでいます。
- フラスコ内のお湯を沸騰させて気体に変化したところで空気の逃げ道をなくし、フラスコ内に気体を充満させる。
- フラスコ内の圧力が高くなったために液体が上に押し出されてロートにお湯が移動。
- ロートに上がったお湯でコーヒーを抽出。
- 火を止めるとフラスコ内の温度を下げる
- 温度が下がると圧力も下がるため、上に押し出された液体が下に落ちフラスコ内にコーヒーが出来上がる。(粉はろ過器でとどまるのでフラスコ内には落ちてこない)
サイフォンコーヒーの仕組みは上記の通りなんですが、言葉だとわかりにくいので、実際に動画と照らし合わせてみましょう。
引用元URL:HARIO公式Youtubeチャンネル
いかがでしたでしょうか。
気圧を利用した抽出方法のサイフォンコーヒー。
海外では「真空吸引式」や「バキューム方式」と言われていて、サイフォンコーヒーの仕組みをうまく表している呼び名になっています。
サイフォンコーヒーで抽出した味の特徴
サイフォンコーヒーは100℃近い温度のお湯で抽出するため、ハンドドリップとは異なる味わいになります。
高温で抽出するので香りが高く、スッキリした味になるのが大きな特徴。
豆本来の味を楽しめるので、スペシャルティコーヒーなど豆の個性を楽しみたいときにおすすめです。
ただし、苦味もでやすいので抽出時は注意してください。
高温で抽出するので、冷めていく温度変化による味わいの変化を楽しめるのもサイフォンコーヒーならでは。
気になるコーヒー豆に出会えたら、サイフォンで味わってみるのもおすすめですよ。
- 香りが強くでる
- スッキリとした味わい
- 豆本来の味を楽しむことができる
- 苦味がでやすい
サイフォンコーヒーにおすすめの豆
味の特徴でも前述しましたが、豆本来の味を楽しめるのがサイフォンコーヒー。
そのため酸味が強い豆や、ゲイシャやパカマラといったスペシャルティコーヒーがおすすめです。
またスッキリした味わいになるので、苦味が苦手な人は深煎りの豆も比較的飲みやすくなります。
サイフォンコーヒーを自宅で楽しむには
サイフォンコーヒーで淹れてみたいけど、自宅で楽しむには少しハードルが高いと感じる人も多いかと思います。
少し手入れの手間はかかりますが、その手間もコーヒーを楽しむ特別な時間の一部。
ここからは抽出の仕方を紹介していきます。
抽出方法
サイフォンコーヒーの抽出方法は、いくつかの行程があるので確認していきましょう。
- フラスコにお湯を溜め、ろ過器をつけたロートをセットする
- 火をつけてお湯が沸いたらロートをフラスコにはめて空気の逃げ道をなくす
- お湯がロートの方に上がってくる
- コーヒーの粉をロート部分にいれて、攪拌して抽出
- 浸漬時間を15秒〜20秒ほど待って、火を消す
- 火が消えてフラスコ部分の温度が下がると、フラスコ部分にお湯が下がる
- コーヒーの出来上がり
お湯が沸くのを待つ以外は1分足らずで抽出できます。
攪拌回数や浸漬時間は豆によって異なるので、自分だけのレシピを見つけるのも楽しいでしょう。
豆を購入したお店がサイフォンでも提供しているところなら、お店のレシピを聞いて参考にするのもひとつの手ですよ。
まとめ
サイフォンコーヒーについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうが。
ハンドドリップやエスプレッソマシンに比べると馴染みがありませんが、淹れている時間からも楽しめるのがサイフォンコーヒー。
サイフォンコーヒーで抽出しているお店で、特別なひとときを味わってみてはいかがでしょうか。