イタリア、フランスなどに並んでEU内でもコーヒーの消費量が高いスペインですが、コーヒーにお金をかけてクオリティーを求めるようになってきたのはごく最近のこと。
とはいえ、ここ数年でスペシャルティコーヒーと呼ばれるようなカフェやロースターが一気に増えてきました。
今回はスペイン在住の筆者が、中心地マドリードとバルセロナのおすすめカフェを10個ご紹介します!
スペインってこんなところ!
太陽の国スペインと呼ばれるほど、明るくて気楽な人柄が溢れる国です。
巨匠ガウディや、サッカーはもちろん、観光地としても抜群の人気を誇っています。
近頃は昔ながらの老舗に加えて、おしゃれなカフェや最新のバルなども増えてきているスペイン。
どこに行こう?何を食べよう?と悩んでしまうほど、素敵なお店であふれています。
ちなみにスペインはヨーロッパで唯一生活時間がずれていると言われており、晩御飯は20〜21時から。
夜ちょっと飲まない?の誘いが平気で23時など、なぜか全てが後ろ倒しです。
その代わり、週末の朝は超ゆったり。
どんなに有名なカフェでも朝に行けば余裕で入店できるというメリットもあります。
スペインのちょっと違ったカフェ文化
スペインでは基本的にエスプレッソ系のコーヒーが主流です。
メニューは日本人からするとちょっと不思議なラインナップ。
今回ご紹介するカフェはスペシャルティコーヒーなので、こちらで紹介するメニューの方が珍しいです。
昔ながらのカフェに行くと飲めるのでぜひ試してみてください。
Cafe con Leche(カフェ・コン・レチェ)
スペインにはもともと、ラテやカプチーノといったメニューはありません。
ミルク入りのコーヒーが飲みたい場合はコーヒーとミルクを意味する「Cafe con Leche」。
ミルク量が少ないものがお好みならコルタード。
ブラックがいい場合はエスプレッソ、またはアメリカーノというのが基本です。
Espresso con hiero(エスプレッソ・コン・イエロ)
スペインにはいわゆるブラックのアイスコーヒーという概念もありません。
冷たいコーヒーを飲みたい時は「Espresso con hiero」(エスプレッソと氷)で注文。
エスプレッソのショットとは別にグラスに入った氷が出て来ます。
エスプレッソを入れて溶かしながら飲むというものです。
FlatWhite(フラットホワイト)
フラットホワイトはオーストラリアなどにもあります。
しかし、スペインのフラットホワイトは基本ダブルショット。
かなりしっかりめのコーヒーが出てくるので、要注意です。
スペインのおすすめカフェ10選【バルセロナ編】
先ほどご紹介したエスプレッソ系のコーヒーではなく
「ドリップコーヒーが飲みたい!」
という場合はこれからご紹介するカフェに行けば間違いありません。
まずはサクラダファミリアで有名な歴史が深い街。
バルセロナのおすすめカフェを5つご紹介します!
スペインのスペシャリティーコーヒーの先駆け「NOMAD」
ロースターとして豆の卸もしている超有名店。
バルセロナ市内だけでなく、マドリードなど各所にNOMADの豆を使っているカフェがあります。
お店には常に10種類以上の豆が販売されており、豆を買いに来る地元の人の姿も。
バルセロナに何店舗か展開していますがおすすめは以下の2店。
NOMAD Lab & Shop
NOMADのメインの店舗で、提供しているドリンクや豆の種類が一番多いところです。
飲み比べや、ドリップコーヒーが飲みたい場合はここに来るのがおすすめです。
NOMAD Coffee Every Day
バルセロナ現代美術館の裏手にあるコーヒースタンドです。
白を基調とした店内と、可愛いタイルの床がお出迎え。
みんな必ず写真を撮って帰って行くおしゃれスポットです。
美術館巡りの合間に寄るのもおすすめ。
ポップでアートな店内「Three Marks Coffee」
こちらもバルセロナ市内に3店舗を抱える、人気のスペシャルティコーヒーです。
自家焙煎のコーヒーはさることながらフードも充実しています。
おすすめの店舗は、Fort Pienc店。
お店の外に席があるのと、二階席はWifi&電源完備というありがたい作りです。
壁には自由に手に取れるコーヒーやアートに関する雑誌がずらり。
ちなみに一番新しいPoblenouというエリアにある店舗は、異なる形の椅子が置いてある不思議な空間使いのお店です。
美術館の中にいるような雰囲気でコーヒーを飲むことができるので、一見の価値ありです。
植物に囲まれてコーヒーを飲める「Espai Joliu」
お店のいたるところに植物の鉢植えが目につく緑に囲まれたコーヒー屋さん。
とにかく植物がたくさん置いてあるので、リラックス効果は抜群です。
地元アーティストの作品なども販売していたりするので、休みの日にふらりと訪れるにはおすすめ!
気取らない雰囲気で通いたくなる「Orval」
ひとつ前にご紹介したEspai Joliuの系列のカフェです。
Espai Joliuよりは控えめですが、明るい店内には植物が飾られています。
フリーで読める雑誌なども置いてありおしゃれな雰囲気です。
店内はこじんまりしているように感じますが、実は二階席があるので座れないことは滅多にありません。
ドリップコーヒーならここ「Onna Cafè」
バルセロナでドリップコーヒーが飲みたければここがおすすめ。
自家焙煎の豆を何種類も常備しており、壁には説明のパネルがあります。
ラインナップは定期的に変わり、好きな豆を選んで淹れてもらうことが可能です。
街を歩けば「Syra Coffee」
おそらくバルセロナでNo1の店舗数を誇るスペシャルティコーヒーです。
お店はほとんどがテイクアウト専門のスタンドで、バルセロナ市内の各所にあります。
急にコーヒーが飲みたくなったら、近くのSyra Coffeeを検索するレベル。
気軽につまめるクッキー類もおすすめです。
スペインのおすすめカフェ10選【マドリード編】
スペインの首都マドリード。
美しい街には教会や広場がたくさんあり、まるで絵に書いたような景色が広がります。
そんなマドリードから厳選した5つのおすすめカフェをご紹介!
観光のついでにぜひ立ち寄ってください。
絶品のフードメニュー「La Colectiva Cafè」
コーヒーメニュー・フードメニュー共に超充実のお店。
何を頼もうか悩んでしまうほどで、いつ行っても店内は人で溢れています。
外から見ると狭いお店のように感じますが、実は地下に広いスペースがあり座席も多いです。
グループでゆったりしたい時にもおすすめ。
バリスタの作業が丸見え「Toma Cafè 1」
こちらはちょっと面白い作りのカフェ。
注文カウンターが奥にあり、バリスタがコーヒーを作るカウンターがぐるっと内側に向いています。
普段はマシーンで隠れてしまうカウンター内のバリスタの作業が座席から全部見える仕組みになっているんです!
コーヒー好きにはたまらないお店です。
スタイリッシュな実力派カフェ「Hanso Cafè」
こちらはマドリード市内に3店舗あるカフェ。
おすすめは黒を基調としたおしゃれでスタイリッシュなデザインのHanso Cafè 2。
コーヒーはもちろん、フードメニューも豊富なのでブランチ利用のお客様も多いです。
3店舗とも雰囲気が少しずつ違うので、時間があれば巡ってみるのも楽しいかもしれません。
独特のデザインが可愛い「Hola Coffee」
ブラド美術館やレイナ・ソフィア美術館などが集まる、いわゆる美術館エリアの近くにあるカフェです。
店内にはちょっと面白い階段状の席などもあり、広くはないもののゆったりとした雰囲気。
自家焙煎のコーヒー豆はパッケージも可愛いので、お土産にもおすすめ。
美術館巡りの合間の休憩にぜひ立ち寄ってみてください。
まとめ
スペインのコーヒーシーンは、現在急速に成長中!といったイメージです。
気がついたら新しいカフェができているので毎月チェックが欠かせません。
フードに力を入れているカフェも多いので、滞在中のブランチやランチの候補にもおすすめです。
スペインは、日曜日は基本全てのお店やデパートが閉まってしまうという観光にはちょっと厳しいシステム…ですが
カフェはかなりの確率で日曜日も営業をしています!
ぜひ、観光の合間にカフェ巡りも楽しんでみてください。