サードウェーブコーヒーの特徴は?フォースウェーブコーヒーも考察

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サードウェーブコーヒーの特徴は?フォースウェーブコーヒーも考察

ブルーボトルコーヒーが誕生して、サードウェーブコーヒーブームが沸き起こったのは2015年です。

サードウェーブコーヒーって結局何のこと?

スターバックスは何ウェーブ?

と全くわからない人も多いのではないでしょうか。

本記事ではサードウェーブコーヒーについて解説していきます。

それではさっそくみていきましょう。

目次

【サードウェーブコーヒーの前に】ファーストウェーブとセカンドウェーブの歴史

サードウェーブコーヒーを訳すと「第3の波のコーヒー」。

第3というように、コーヒー業界には第1の波、第2の波もあります。

サードウェーブを解説していく前に、ファーストウェーブとセカンドウェーブについて振り返ってみましょう。

ファーストウェーブとは?

ファーストウェーブとは?

19世紀以降、流通の発達とともに食べ物の「大量生産・消費」の時代を迎えました。

コーヒーもその波に乗り、世界各国で安価にコーヒーが親しまれました。

日本にファーストウェーブを伝えたきっかけは、上島珈琲が世界で初めて缶コーヒーを開発したことで、世界を驚かせました。

セカンドウェーブとは?

セカンドウェーブとは?

セカンドウェーブはスターバックスやタリーズが生まれたシアトル系のコーヒーショップで流行した深煎りのコーヒーのことを指します。

日本では、1996年に初めてスターバックスがお店を構え、セカンドウェーブが来ました。



喫茶店文化があった日本とって当時、テイクアウトは珍しく、新しい文化としてコーヒー文化は進化していきます。

また安く消費されるファーストウェーブより高品質な豆が支持され、焙煎技術が発達したのも特徴です。

サードウェーブコーヒーの特徴とは?

サードウェーブコーヒーの特徴とは?

安く消費することを良しとするファーストウェーブ、品質のセカンドウェーブ。

サードウェーブは2000年頃からアメリカで始まった「トレーサビリティ」のことを指します。

トレーサビリティとは「そのコーヒーがいつ、どこで、誰によって作られた」かを明らかにして、消費から廃棄まで追跡できることを言います。

消費者だけではなく、生産者への配慮が行き届いた波をサードウェーブと表すんですね。

サードウェーブの特徴は大きく4つあります。

  • コーヒー豆をブレンドせず、生産者単一の豆であるシングルオリジン
  • 一杯ずつ丁寧に淹れるハンドドリップ
  • フルーティーな酸味が開花する浅煎り
  • 中間業者なしに直接生産者から買い付けるダイレクトトレード

この4つのポイントについてさらに詳しく紹介します。

サードウェーブコーヒーの特徴1「シングルオリジン」

サードウェーブコーヒーの特徴1「シングルオリジン」

シングルオリジンとはブレンドされていない単一の産地を指しています。

いわゆるしっかりと生産者ごとに細かくロットを分けたコーヒーです。

この仕組みがあれば、生産者はおいしいコーヒーを作りたいと頑張る動機にもなりますよね。



日本のりんごをアメリカに販売するとして、日本産のりんごではなく、日本の長野県の〇〇さんのりんごとして販売するようなことです。

消費者にとってもスーパーに行っても農家さんの笑顔の写真があると、それだけで安心しておいしそうと思っちゃいますよね。

サードウェーブコーヒーの特徴2「ハンドドリップ」

サードウェーブコーヒーの特徴2「ハンドドリップ」

日本の喫茶店のように、ゆっくりと丁寧に一杯ずつハンドドリップ でコーヒーを淹れるスタイルがサードウェーブの大事なポイントです。

案外、世界のサードウェーブコーヒーブームを前にハンドドリップにこだわっていた日本の喫茶店は数多くありそうですよね。

ブルーボトルコーヒーの創業者も「自分たちの店作りの原点は日本の喫茶店文化である」と話しています。

サードウェーブコーヒーの特徴3「浅煎り」

コーヒー豆 浅煎り

セカンドウェーブではコクがあり苦いのが特徴の深煎りが用いられてましたが、サードウェーブではフルーティーな酸味が特徴の「浅煎り」が大活躍です。

実は深煎りにすることで品質の低さやバラツキをカバーすることができましたが、コーヒーの良さを削ぎ落としてしまうことがデメリットでした。

そのため、シングルオリジンの品質が良いコーヒー豆であれば、浅煎りをすることが可能となりました。

コーヒーは苦い大人の男性のものという印象から、爽やかで上品なものに印象が変わりました。

サードウェーブコーヒーの特徴4「ダイレクトトレード」

サードウェーブコーヒーの特徴4「ダイレクトトレード」

大手企業がコーヒーを販売していく一方で、貧困に苦しむコーヒー農家の存在がありました。

なぜ格差が広がってしまうかというと、中間業者がお金を吸い上げている事実があるからです。

中間業者とは、コーヒー豆をまとめる地元の農協やブローカーなどです。



中間業者を挟むことによって、生産者の情報や物語が失われ、お金の流れも不透明になってしまう悲しい現実がありました。

そういった背景から生産者や生産団体と直接コーヒー豆をやりとりして、フェアなお金が生産者に流れる仕組みを作る動きが加速化しました。

現在でもSDGsの観点からもサスティナブルな取引は強まりそうです。

【自宅でサードウェーブコーヒーが味わえる】オンラインストア3選

サードウェーブコーヒーをおうちでも楽しみたい方は多いですよね。

そこで、通販でサードウェーブコーヒーを購入できるおすすめのオンラインストアを3つ紹介します。

サードウェーブコーヒーの立役者「BLUE BOTTLE COFFEE」

サードウェーブコーヒーの立役者「BLUE BOTTLE COFFEE」

2015年、東京の清澄白河に「清澄白河ロースタリー&カフェ」が誕生し、日本のサードウェーブコーヒーのブームに火をつけました。

現在も関東・関西を中心に24店舗を展開しています。

注文後に淹れるデジタルスケールとコーヒーセットの列は圧巻ですよ。

BLUE BOTTLE COFFEEのコーヒーはオンラインでも購入できます。

日本のサードウェーブコーヒーをリード「猿田彦珈琲」

日本のサードウェーブコーヒーをリード「猿田彦珈琲」

日本のサードウェーブコーヒーの草分け的存在の猿田彦珈琲は元々俳優として活躍されていた店主大塚朝之氏が、2011年にスタートさせたコーヒーチェーン店です。

なんと大塚氏は炭火焙煎をする会社に入社し、さらに独学でコーヒーを研究したのちに独立をしました。

現在では日本のスペシャルティコーヒーが飲めるカフェとして有名で、缶コーヒーの監修などもされています。

猿田彦珈琲のコーヒーはオンラインでも購入できます。

軽井沢発!日本のサードウェーブコーヒーの先駆者「丸山珈琲」

軽井沢発!日本のサードウェーブコーヒーの先駆者「丸山珈琲」

1991年、軽井沢で自家焙煎コーヒーとしてスタートした「丸山珈琲」。

丸山珈琲は、スペシャルティコーヒーにこだわり、2010年代に湧き上がったサードウェーブコーヒーを先取りした、先駆者的存在のお店です。

丸山珈琲のコーヒーはオンラインでも購入できます。

サードウェーブの次の波”フォースウェーブ”も到来!?

サードウェーブということは

フォースウェーブも来るの?

と興味を持つ方も多いかもしれませんので、フォースウェーブを考察していきます。

ネットでは「オンラインでの豆の提供」「家庭用マシーン・家庭自家焙煎」とさまざまな推測がされていますが、個人的にはまとめて「おうちでこだわりの豆を自分で焙煎したり、淹れること」と考えます。

サードウェーブの次の波"フォースウェーブ"も到来!?


コロナ禍となり、私たちの行動変容が加速化し、リモートワークや宅飲みなど、自宅で過ごすことが増えてきました。

そして、オンラインにより高品質の豆が調達しやすくなり、有益な情報を得やすくなりました。

さらに家庭用マシーンも進化しており、よりこだわった一杯をつくる強力な手助けをしてくれます。

今こそ自宅で高品質なコーヒー豆を通販で購入し、自分で焙煎したり、淹れたりして楽しむ絶好のタイミングと捉えてます。

そういって最高の一杯を自宅でつくる文化が根付いていくのではないでしょうか。

【まとめ】サスティナブルにおいしくコーヒーを楽しもう!

いかがでしたでしょうか。

今回は、サードウェーブコーヒーについて解説してきました。

サードウェーブと聞くと、サスティナブルや高品質、ブルーボトルコーヒーというイメージがありおしゃれ感満載ですよね。

ただ、実は古き良き日本の喫茶店文化に通じるものがありました。

コーヒーの歴史を読み解いていくことで、今のコーヒーの味わいも変わってきそうですよね。

それではこの記事をきっかけにサードウェーブコーヒーを楽しんでください。

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