みなさんは幻のトラジャコーヒーを飲んだことありますか?
実はこのコーヒーは深く日本人も関わっているコーヒー豆なんです。
一度世界から姿を消したトラジャーコーヒーがどのようにして復活を成し遂げたのか、その秘密からコーヒー豆の特徴を紹介します。
今回、トラジャコーヒーを飲みながら執筆させていただいている筆者がトラジャコーヒーの魅力やおすすめコーヒー豆までお伝えします。
幻のコーヒー”トラジャコーヒー”とは?
幻のコーヒーと言われるトラジャコーヒーはインドネシアのスラウェシ島トラジャ地方で誕生しました。
あまりの希少性からアラビカ種の最高峰のコーヒー豆と言われることがあります。
ここでは、なぜ幻のコーヒーと言われるようになったか解説していきます。
なぜ幻のコーヒーと言われるのか
トラジャコーヒーは一度、世界大戦の影響により市場から姿を消してしまいました。
そこでトラジャーコーヒーを復活させたのはなんと日本人たちでした。
荒れてしまった農地を再生させ、現在は栽培範囲を広げてますが、それでもなお生産量は少ないです。
スラウェシ島のコーヒー生産量は、コーヒー大国生産量第4位のインドネシア全体のなんと0.1%とかなり少量です。
それ故に、幻のコーヒーと表現されるようになりました。
トラジャのふるさとスラウェシ島とは
スラウェシ島は世界で11番目の面積がある島で、赤道直下でインドネシア中央部に位置します。
緑豊かな熱帯雨林が広がり、マナドは世界中のダイバーの憧れの街となっています。
また、トラジャ族、ミナハサ族、バリ族など様々な民族が住んでおり、豊かな伝統文化が点在しています。
環太平洋造山帯とヒマラヤ造山帯の合流点となるため、地形がかなり複雑で、全体的に山がちな地形となっています。
トラジャコーヒーの歴史
次にトラジャコーヒーの歴史について解説します。
オランダによるインドネシア植民地時代
まずインドネシアでコーヒー栽培が始まったのは、17世紀末といわれてます。
オランダによる統治時代にコーヒー栽培が開始されました。
オランダは原住民を労働力にプランテーションを展開し、ジャワ島、スマトラ島、スラウェシ島とコーヒーが伝わっていきます。
品質のよいスラウェシ島のコーヒー豆はオランド王室御用達のコーヒーでした。
しかし、1940年代の第二次世界大戦により農地が壊滅し、トラジャコーヒーは消えることになります。
キーコーヒーとの関係性
農地が荒れ果てた40年後の1970年代に、日本の大手コーヒーメーカーのキーコーヒーが復活を支援します。
キーコーヒーが農地を改良するだけではなく、道路や橋の造成などインフラ整備を手掛けながらトアルコトラジャを誕生させます。
実は、トアルコトラジャはキーコーヒーの現在の全体焙煎量の数%しか満たないラインナップです。
しかしながら、2020年キーコーヒー創業100周年を機に社員一丸となって、再度社員たちはトアルコトラジャに注力しています。
という3つの理由からトアルコトラジャを通して、トラジャコーヒーに関わる全ての人を豊かにする活動を展開してます。
トラジャの中のトラジャ”トアルコトラジャ”
トアルコトラジャの「トアルコ」はトラジャコーヒーを復活させたキーコーヒーの登録商標です。
「TOARCO(トアルコ)」は「TORAJA ARABICA COFFEE(トラジャ・アラビカ・コーヒー)」の頭文字をとって名付けられました。
つまり、トラジャ人が作っているアラビカコーヒー豆というニュアンスとなります。
それ以外のメーカーのコーヒーは、カロシ村にちなんでカロシトラジャ、トラジャと呼ばれています。
また自然との共生の中で、脱肉後のパーチメントを堆肥に利用した循環農法を実践しています。
そして、丁寧に職人が一粒一粒採取しています。
このように、ただおいしいだけではなく、日本人の思いが注がれ、丁寧かつトラジャ地方の環境や文化にリスペクトしたコーヒーがトアルコトラジャです。
トラジャコーヒーの味わいや特徴とは?
良質な甘みと酸味が特徴で、後味すっきりで楽しめます。
優しい苦味とクリームのような舌触りが特徴的で、さらにコーヒーを挽いてる時もクリーミーな香りが漂います。
そのため、別名グルメコーヒーとも言われています。
トラジャコーヒーのおすすめの飲み方
おすすめの飲み方はアイスコーヒーです。
スッキリとした甘みのある酸味に、輪郭がある苦みとコクがとても爽やかなテイストとなります。
深煎りであればミルクと合わせると相性抜群です。
トラジャコーヒーは通販でも買える!おすすめ3選
実際、トラジャコーヒーを飲んでみたいという方におすすめの商品3選を紹介します。
キーコーヒー トラジャブレンド
インドネシアスラウェシ島のジャングルを開墾して誕生した幻のコーヒー「トラジャコーヒー」を他の複数の原産国とブレンドしたコーヒー豆です。
柔らかな甘みと程よい酸味が調和しあい、格式高い豊かな香りがする一杯をお楽しみいただけます。
商品名 | キーコーヒー LP トラジャブレンド 200g (豆) |
容量 | 200g |
価格 | 827円 |
一杯あたりの値段(12g換算) | 49.6円 |
原産国 | インドネシア、メキシコ他 |
焙煎度合い | やや深煎り |
茜珈琲(アカネコーヒー)のトラジャ
手軽に本格的なトラジャコーヒーが飲みたい方には自家焙煎珈琲屋さんである茜珈琲のトラジャコーヒーがおすすめ!
焙煎度合いや挽き方も注文の際に細かく設定できます。
商品名 | 茜珈琲(アカネコーヒー)カロシ(トラジャ)[100g] |
容量 | 100 |
価格 | 500円 |
一杯あたりの価格(12g換算) | 120円 |
原産国 | インドネシア |
焙煎度合い | 中深煎り |
老舗コーヒー焙煎専門店「ヨシモトコーヒー」トラジャ
沖縄が地元の老舗自家焙煎コーヒー専門店「ヨシモトコーヒー」のトラジャです。
創業30年以上の熟練された技術で煎れたコーヒーは格別の一杯です。
商品名 | ヨシモトコーヒー自家焙煎 コーヒー 豆 トラジャ 200g |
容量 | 200g |
価格 | 3280円 |
一杯あたりの価格(12g換算) | 197円 |
原産国 | インドネシア |
焙煎度合い |
近畿にしかないコーヒーチェーン「トラジャコーヒー」
実は日本の近畿に「TORAJA COFFEE」という名前で展開しているコーヒーチェーンがあります。
店舗は京阪モール店、森ノ宮店、本町南ガーデンシティ店、富国生命ビル店、京阪百貨店すみのどう店、京阪くずは駅ビル店の計6店舗があるようです。
実際のメニューを調べましたが、実際に「トラジャコーヒー」を楽しめるかはわかりませんでした。
行ったことある方はぜひ教えてください。
幻のトラジャコーヒーを味わってみよう!
いかがでしたか?日本人の熱いで復活したトラジャコーヒーは、同じインドネシアで作られているマンデリンと飲み比べて堪能すると味わいの違いを感じられて面白いです。
この記事を機会に幻のコーヒー”トラジャコーヒー”をぜひ味わってみてください!