コーヒー豆には様々な種類がありますが、ランク付けをわかりやすく表したものとしてコーヒーピラミッドがあります。
今回はコーヒーピラミッドを用い、豆のランクやグレードについて解説していきます。
コーヒーピラミッドとは
コーヒーピラミッドとは
スペシャルティコーヒーのワタルに所属する経験豊かなカップテイスターが、COEカッピング評価基準またはSCAJカッピング評価基準をもとにコーヒーをランク分けしたもの。
を表します。
聞き慣れない単語がいくつかありますよね。
一つ一つ確認していきましょう。
スペシャルティコーヒーのワタル
日本を代表するスペシャルティコーヒーの輸入業者。
スペシャルティコーヒーのワタルの公式サイト:
カップテイスター
コーヒー豆を鑑定するために、味覚検査をする人。
人並み以上の味覚や嗅覚が必要とされ、酸味、香り、コク、甘味、苦味の確認、異味異臭の有無のチェックをする。
ワタルのカップテイスター一覧:
COE
Cup of Excellence(カップオブエクセレンス)
年に1度行われるスペシャルティコーヒーの批評会のこと。
カッピング
同じ条件下でコーヒーの品質を比べて評価すること。
SCAJ
Specialty Coffee Association of Japan(スペシャルティコーヒーアソーシエーションオブジャパン)で、日本スペシャルティコーヒー協会の略称。
日本でスペシャルティコーヒーの普及、啓蒙活動をする組織。
コーヒーのランクについて
コーヒーピラミッドにおけるランクは大きく4つに分けられます。
それぞれのランクの区分を確認していきましょう。
スペシャルティコーヒー
コーヒーピラミッドの頂点のスペシャルティコーヒーはカップ評価が100満点中の80点以上で、農園や生産方法、流通経路などの細かい情報がはっきりしているものを表します。
生産から消費までの経路の情報をトレーサビリティーと言うよ。
味だけでなく、安全性も担保されているのがスペシャルティコーヒーだね。
流通量も極めて少なく、コーヒー全体の5%ほどの貴重なコーヒーなのです。
今回はわかりやすく、カップ評価80点以上をスペシャルティコーヒーと説明しましたが
厳密にはカップ評価が80点以上のコーヒーは細かく分別され
85点以上をトップ・スペシャルティコーヒー
88点以上をトップ・オブ・トップ
といいます。
スペシャルティコーヒーに関しては下記の記事で詳しく解説しています。
プレミアムコーヒー
カップ評価が76点〜80点で、品種や生産地が特定されたコーヒー豆。
コーヒーピラミッドでは2番めのランクですが、ブルーマウンテン、キリマンジャロ、ハワイコナなどの有名な銘柄が多いです。
近年は、スペシャルティコーヒーとプレミアムコーヒーの境目があいまいでわかりにくくなってきてるよ
コマーシャルコーヒー
コマーシャルコーヒーはカップ評価が76点未満のコーヒー。
品種や生産地が不明瞭で、ブレンドして販売されています。
流通量がもっとも多いランクで、スーパーやコンビニなどの量販店に陳列されていている、手軽に安く飲めるコーヒーです。
ローグレードコーヒー
コーヒーのランク分けで一番下に当たるのがローグレードコーヒー。
缶コーヒーやインスタントのコーヒーの原料として使用されています。
まとめ
今回はコーヒーピラミッドを用いてコーヒー豆のそれぞれのランクについて説明しました。
しかし、ランクが下だから美味しくないといったことでもありません。
逆に、ランクが下のコーヒーのほうが飲みやすくて好きと思うこともあるでしょう。
コーヒーを購入する一つの指標として、コーヒーピラミッドを意識してみてください。