コーヒー豆と一口に言っても
その種類はさまざまです。
コーヒーに興味はあるけど何を選んでいいのか分からない
なんとなくいつも同じのを買っている
という人も多いのではないでしょうか。
コーヒー豆の世界は奥が深いですが
少しでも豆の種類やその違いがわかると
豆を選ぶのがまた少し楽しくなってくるかもしれません。
今回は、基本となるコーヒー豆の情報や選び方から
実際におすすめの豆まで一挙に紹介していきます!
おすすめのコーヒー豆の前に!コーヒー豆の選び方を知ろう
コーヒー豆を選ぶ際に基準となってくるのは
主に産地や焙煎度合いの違いになります。
どういう豆があるのか
産地や焙煎度合いによってどういう味の違いが出てくるのか
ということを確認した後で、自分の好みと照らし合わせてみましょう。
また、コーヒー豆の基本情報が少しでも分かっていると
実際に豆を選ぶ際にだいたいどんな味かが想像しやすくなるはずです。
コーヒーの好みは人それぞれですので
自分がどういう味が好きなのか
酸味はないほうがいいのか
フルーティーで華やかな香りが欲しいのかなど
こだわりたいポイントがあれば考えてみましょう。
自分の好みを知ってから試すと
選び方やその後の味わい方も変わってくるかと思います。
ブレンドかストレートか選ぶ
ブレンドはいくつか産地や異なる品種の豆を混ぜ合わせ
ブレンドしている豆のことをさします。
お店によってはオリジナルブレンドや定番のブレンドなど
お店を代表する味を作り出しているところもあります。
それぞれ独自のレシピや配合を作り上げているので
そのお店らしさが出ていたり
安定して高いクオリティーが追求されているのもポイントです。
逆にストレートはお豆がブレンドされておらず
一種類だけで提供されているものを指します。
こちらはシングルオリジンと呼ばれることもあり
お店で「エチオピア」「ケニア」など産地や農園の名前などで
表記されているものはストレートのお豆になります。
ストレートの豆はその豆が本来持つ味を
最大限引き出せるように焙煎されているので
豆ごとの味の違いや繊細なフレーバーを楽しめるのが特徴です。
また、一概には言えませんが、産地が同じということは
比較的同じ土壌や気候で育った豆ということになるので
味にある程度の傾向があることがほとんどです。
例えば、エチオピアの豆を飲んでみて好きだなと思ったら
他のエチオピアの豆も好みに近い味である可能性が高いと言えます。
ストレートのお豆を飲んで産地ごとの味のイメージを掴むのも楽しいかもしれません。
焙煎度合いで選ぶ
焙煎度合いはコーヒーの味の特徴を大きく左右するファクターの一つです。
焙煎の度合いは実際はとても細かく8段階に分けられていますが
今回は全体を大きく3段階に分け、それぞれの特徴を確認していきましょう。
浅煎り
浅煎りの豆はフルーティーな酸味と甘み
さっぱりとした口当たりが楽しめるのが特徴です。
それぞれの豆がもつ味の特徴や
繊細な違いを楽しむことができます。
特にクオリティーの良い豆を浅煎りで飲むと
フルーツティーのように甘みがしっかりと感じられます。
深入りに比べて苦味が控えめで
紅茶とコーヒーの間のような
すっきりとした味わいがあります。
また、夏場にアイスコーヒーや水出しコーヒーで飲むと
そのフルーティーさがより楽しめるのでおすすめです。
中煎り
中煎りはとてもバランスが良く
もっともポピュラーな焙煎度合いになります。
それぞれの豆の特徴や香りを生かしつつも
コクや深みがある焙煎です。
ナッツのような香ばしさが出やすく
飲みやすいものが多い印象です。
酸味が苦手な方や
ミルクとあわせたい方には
中煎り〜深煎りあたりがおすすめになります。
深煎り
深入りはしっかりとしたコクと苦味が特徴です。
深入りのコーヒーはほとんど酸味がなく
エスプレッソ系のドリンクや
ミルク入りのコーヒーと
相性がとても良いです。
ガツンとパンチのあるコーヒーが
好きな方におすすめになります。
産地で選ぶ
コーヒー豆の味は産地ごとに味の傾向や特徴があります。
もちろん、同じ国・産地でも品種や精製方法などによって
味は異なってきますが、基本的な味のイメージを抑えておくと
お豆を選ぶ際に参考になるかと思います。
ブラジル
ブラジルの豆は、苦味と香ばしさのバランスがよく
チョコレートやナッツのようなコクと香ばしさがあるのが特徴です。
軽い口当たりで癖が少なく、比較的酸味も抑えめです。
飲みやすく、ミルクとの相性も抜群です。
ブルーマウンテン
ブルーマウンテンは、ジャマイカのブルーマウンテンという
山脈地帯で栽培されている豆を指します。
コーヒーの王様とも呼ばれ、高品質で香りが高く
すっきりとした苦味とまろやかな酸味が特徴です。
一口飲んだだけで香りが口の中に広がり
ゆったりとした余韻が楽しめる贅沢なコーヒーになります。
キリマンジャロ
キリマンジャロはとても個性豊かな豆で
フルーティーな酸味としっかりとしたコクが
絶妙なバランスを保っています。
アフリカのタンザニアにある
キリマンジャロ山脈で栽培されており
高品質な豆としてブルーマウンテン同様に人気が高い豆です。
しっかりとした甘みと酸味が特徴なので
ブラックで飲みたい方にはおすすめです。
モカ
モカは、かつてイエメンで栄えた港
「モカ港」から出荷されていた
イエメン産やエチオピア産の豆を指します。
エチオピアは一説ではコーヒー発祥の国とも呼ばれており
そのクオリティーはお墨付きです。
どちらもフルーティーな香りと酸味が特徴で
すっきりとした口当たりの中に落ち着きのある苦味があります。
マンデリン
マンデリンはインドネシアで栽培されているコーヒーで
モカやキリマンジャロに比べて
酸味が控えめで落ち着いた印象の豆になります。
しっかりとした苦味とコクがあり
とても香り高いのが特徴です。
コナ
コナコーヒーはアメリカのハワイ島で栽培されている豆です。
フルーティーな酸味と
バニラやナッツのような甘い香りがあるのが特徴です。
苦味は控えめで、香ばしさもあるので
比較的飲みやすい豆になります。
絶対に外さない!コーヒー豆のおすすめ15選!
コーヒー豆の選び方の基準をみて
自分の好みのイメージが掴めたら
実際にいろいろな豆を試してみてください。
自分の好みの豆や、お店との出会いは
自宅でのコーヒータイムをとても豊かなものにしてくれます。
ぜひいくつか試して、お気に入りを見つけてください!
すっきりした酸味が好きな方におすすめのコーヒー豆
まずは、「朝に飲みたくなる」ようなすっきりとした酸味が特徴のコーヒーをご紹介。
【浅煎り】テーラードカフェ「エチオピア イルガチェフェ コケ」
イェルガチェフェは、エチオピアのシダモ地方にあるエリアの名前で
フルーティーでお花のような香り高い豆の産地として
エチオピア産の豆の中でも高い人気を誇っています。
レモンやグレープフルーツのような爽やかなフルーツ感と
華やかでフローラルな香りが特徴で、とても飲みやすい豆です。
レモンというと酸味のイメージを強く抱いてしまうかもしれませんが
実際はそんなことはなくどちらかというとレモンティーのような
甘酸っぱくて爽やかなフルーツ感でとても飲みやすい豆になっています。
【中煎り】国太楼「キリマンジャロブレンド」
キリマンジャロは、産地の説明で紹介したようにとても個性豊かで
フルーティーな酸味とコクが特徴の豆になります。
そのキリマンジャロがブレンドされているこの豆は
キリマンジャロの良さを引き出しつつも
とてもバランスが取れたものになっています。
酸味と苦味のバランスが取れたコーヒーが好きな方におすすめコーヒー豆
次は一番定番である、酸味と苦味のバランスが取れたコーヒーをご紹介。
自分の好きな味がわからないというかたはとりあえずこの中から選ぶと無難です。
【中煎り】銀座パウリスタ「森のコーヒー」
「森のコーヒー」は銀座パウリスタを代表する人気のブレンドです。
香ばしさとコクのあるブラジルの豆と
華やかな香りが特徴のエチオピアの豆のブレンドで
バランスが良く飲みやすいのが特徴です。
コクや余韻を残しつつもさっぱりとした味わいで
銀座パウリスタの焼き菓子との相性も抜群です。
【中煎り】ブルーボトルコーヒー「ベラ・ドノヴァン」
ブルーボトルコーヒーはアメリカ西海岸発祥のコーヒーブランドで
日本のスペシャリティーコーヒーの先駆けとも言われる存在です。
「ベラ・ドノヴァン」はそんなブルーボトルコーヒーのブレンドの中でも
その飲みやすさと香りの良さから圧倒的人気を誇るブレンドです。
しっかりとコクと深みのあるグアテマラの豆に
赤い果実を思わせるフルーティーなエチオピアの豆があわさることで
赤ワインのよう芳醇な香りを演出しています。
上品な香りとコクは
お家でほっと一息つきたいときにおすすめです。
【中煎り】タリーズコーヒー「ハウスブレンド」
タリーズコーヒーの「ハウスブレンド」は
スムーズな口当たりと親しみやすい香ばしさが特徴です。
軽い口当たりのコロンビアと
コクのあるグアテマラの豆のブレンドで
全体的にマイルドな印象があります。
ナッツ入りのチョコレートのような
優しい味わいが楽しめます。
【中煎り】ドトールコーヒー「ロイヤルクリスタルブレンド コーヒー」
こちらは、しっかりとしたコクの中に
少しの酸味と香ばしい甘さが感じられる
上品なブレンドになっています。
苦味の中に、キャラメルのような甘い香りとコクがあり
ブラックで飲むのはもちろん、ミルクとの相性も抜群です。
強い苦味と深いコクがあるコーヒーが好きな方におすすめのコーヒー豆
次はガツン!と強い苦味やコクがあるコーヒーをご紹介。
【深煎り】オールプレス・エスプレッソ「エスプレッソ ロースト」
オールプレス・エスプレッソはニュージーランド創業のロースターで
現在は清澄白河や虎ノ門にもお店を構えています。
どの豆もクオリティーが高くおすすめですがこの「エスプレッソ ロースト」は
しっかりと深みのあるダークローストが好きな方には特におすすめの豆になります。
ダークチョコレートのような豊かでコクのある苦味の中に
高い焙煎技術に裏付けされた繊細な甘みとすっきりとした口当たりが楽しめます。
エスプレッソ ローストという名称ではありますが
ドリップコーヒーやフレンチプレスなど
どのような抽出方法でも楽しめる豆になっています。
【深煎り】スターバックスコーヒー「カフェ ベロナ」
スターバックスコーヒーでは定番となった「カフェ ベロナ」は
カカオやダークココアのような豊かな苦味と
その奥に感じられる甘みが特徴です。
元はシアトルのレストランの食後で出すように考えられた
カフェ ベロナですが
人気だったのでスターバックスの各店舗で
販売されるようになりました。
口当たりもなめらかで
しっかりとコクのあるコーヒーが好きな方にはおすすめ。
また、ダークチョコレートや、カラメルとの相性が良いコーヒー豆です。
スターバックスのほとんどの店舗でお取り扱いがあるので
手に取りやすさもありがたいポイントです。
【深煎り】土居珈琲「グァテマラ カペティロ農園」
グアテマラのカペティロ農園は
数々の受賞暦のある有名な農園です。
数多くあるグアテマラの農園の中でも
その品質の高さと安定したクオリティーで人気が高まっています。
こちらの豆はしっかりとしたチョコレートのようなコクがありますが
その一方ですっきりとした柑橘系の香りと香ばしさがあるのが特徴です。
また、土居珈琲は公式通販から豆の焙煎度合いを選べるとても珍しいサービスがあります。
好みの豆を好みの焙煎度合いで飲むことができる
至れり尽くせりのお店です。
定期便などもあるので、ぜひチェックしてみてください!
焙煎度合いに迷った人は
まずは「お店のおすすめ」に設定するといいよ!
【深煎り】猿田彦珈琲「大吉ブレンド」
こちらの「大吉ブレンド」は
『素直に身体にはいってくるような、「ちょうどいいな」というバランスを大切に』
というコンセプトを元に作られたブレンドです。
そのイメージの通り、しっかりとクオリティーは高いのに
どこか親しみやすさがあるブレンドです。
深いコクと落ち着いた苦味で
気兼ねなく飲めてホッとする
バランスの良い深煎りの豆になります。
【深煎り】カルディ「リッチブレンド」
カルディの「リッチブレンド」は
カルディのオリジナルブレンドの中でもっとも苦味と深みに突出したブレンドになります。
重厚感のあるしっかりとした苦味と
深いコクが特徴で、飲みごたえのあるコーヒーです。
ブラウニーやクリーム系のケーキなどとも相性がいいので
ケーキのお供としてもおすすめです。
こだわりを追求したい人におすすめのコーヒー豆
上記で紹介した以外にもおすすめの豆はたくさんあります。
特に、最近はやりのサードウェーブ系のコーヒー屋さんや
スペシャリティーコーヒーのお店では
その時々に輸入された豆の特徴を大切にし
コーヒー豆の旬がすぎないよう少ないロットで輸入・焙煎・販売しています。
また中には大量生産には向かない貴重な豆や
丁寧に作られた小さな農園の豆などもあり
特定のラインナップというよりは
一期一会を楽しむような面白さがあります。
そのため、ここの店のこの豆!
という形では紹介できないおすすめをここでは紹介していきます。
丸山珈琲「おすすめ3種」
丸山珈琲は、創業者である丸山健太郎さんが
軽井沢で創業したスペシャリティーコーヒーの専門店で
スペシャリティーコーヒーの先駆けとも言われています。
現在は、軽井沢をベースに東京にも店舗があり
そのクオリティーの高さから、長年に渡って愛されてきたお店になります。
丸山珈琲で扱うコーヒーは
代表の丸山健太郎さんが現地まで足を運び
生産者や農園ときちんと信頼関係を築いた上で
直接買い付けをしています。
これらの豆は、日本に輸入され
それぞれの豆がもつ特徴や香りを最大限引き出せるよう丁寧に焙煎されます。
こちらの「おすすめ3種」は、丸山珈琲の技術と経験に裏打ちされた
クオリティーの高いコーヒー豆を楽しめる素敵なセットです。
あまり知られていないことですが
コーヒーにももちろん季節や旬があります。
このセットではその時々にベストの状態の豆を選び抜いてセットにしお届けしてくれます。
何が来るかはお楽しみですが
コーヒーの概念を覆すような豆との
思いがけない出会いを楽しんでみてください。
リロコーヒー「毎月のおすすめ 3種類」
リロコーヒーは、美容室の一角から生まれたという
面白いスタートのコーヒー屋さんです。
コーヒーが大好きだったヘアサロンのオーナーの堀田恭平さんが
自身の店に訪れるお客様にコーヒーを出していたことが始まりとのこと。
コーヒーのクオリティーはもちろん
パッケージも可愛くギフトにも人気のお店です。
こちらの「毎月のおすすめ 3種類」は
その名の通り旬のおすすめのお豆をセットにして送ってくれる定期便です。
毎回違う豆が飲めるのはもちろん、100gずつの小さいパックなので
最高の状態で届いた豆を、美味しい状態のうちに飲みきれるのも嬉しいところ。
一人暮らしの人や、すぐに飲みきれない人にもおすすめです。
リロコーヒーではこれ以外にも
「スペシャリティーコーヒー はじめてセット」というセットもあります。
まずはいろいろ飲んでみたい!
スペシャリティーコーヒーってなに?
という人は、まずはここから頼めしてみてください。
カフェインを取りたくない人におすすめのコーヒー豆
昔はカフェインレスやデカフェのコーヒーというと
味は期待できない…という印象も多かったはずです。
しかし現在は、コーヒーの味を損なわずにカフェインを抜く技術が大幅に発達しており
美味しいデカフェのコーヒーが簡単に手に入るようになりました。
妊娠ちゅでカフェインを取りたくないという人や
おやすみ前のコーヒーを探している人にもおすすめです。
小川コーヒー「カフェインレスブレンド(粉)」
京都発祥の小川コーヒーの「カフェインレスブレンド」は
デカフェとは思えないほどしっかりとしたコクと香りが楽しめるブレンドです。
コロンビアとグアテマラの豆がベースとなっており
優しい酸味と穏やかな苦味が特徴です。
とてもバランスがよく、どっしりとした重みがあります。
天馬珈琲「カフェインレスコーヒー」
こちらの天馬珈琲のカフェインレスコーヒーはブラジル産の豆を
スイス・ウォーター方式という技術を使ってカフェインレスにしたものです。
スイス・ウォーター方式は昨今とても注目されているデカフェの技術で
特殊なフィルターを使い、水に溶け出したカフェインだけを取り除くことで
コーヒーの香りを残したままカフェインだけを抜き取ることができるようになりました。
こちらの豆は、フルシティーローストでいわゆる深煎りの焙煎になります。
酸味が少なく、しっかりとしたコクと香ばしさが特徴の豆なので
ミルクとの相性も抜群です。
自分にあったコーヒー豆を見つけよう!
多くのコーヒーを紹介してきましたが、気になる豆は見つかりましたか?
今はオンラインでも簡単にいろいろな豆が手に入るようになりました。
特にスペシャリティーコーヒーのお店では
後半でご紹介したような定期便をやっているお店も増えてきています。
定番のお気に入りを見つけるのはもちろんですが
コーヒー豆との出会いは一期一会。
気になったものがあったらぜひいろいろと試してみてください!